《第1章》予備校時代4

もやもやした気持ちで過ごしていたある日…

いや~社長!さすがですね!

社長?

社長!!ごちそうさまです

おう

おかみさん、あの人たちは?

ああ、工務店の社長さんと職人さん

社長…って、あの作業着を着た人が?

ええそうよ、本当の社員は奥さんしかいないみたいだけど…

まあ、社長は社長さんよ
立派なものよ

そうですね…

そうだ…社長…
経営者だ!

何千人の会社であろうが、数十人…
いや、従業員がひとりでも社長は社長
一国一城の主!

ぐっ

私(山口恭一)は思いました、
でっかい組織に入って常にビクビクして、上の顔色を見ながら暮らすより、たとえひとりでも卑屈にならずに生きていける…
周回遅れの自分が同級生との差を気にせず生きるには経営者になるしかない!

でも…

どうやったらなれるんだ…?

マスター!

やあ、また来たね!!
今度はどうしたい?そんな血相を変えて

やっと決心しました
経営者を目指そうと!

ほう!!

でもどうやったらなれるんでしょうか

あらら…

ハハハ…
そうね~、やっぱ社長って言ったら何か人より優れていないとねぇ

そう!なにか製作系の技術に特殊な才能があるとか、めちゃくちゃ物を売る力があるとかだね
社長ってのは技術系か営業系だよ!

えっ、俺昔から技術系は苦手で…

となると営業しかないかなぁ…

でもどうやったら営業の力がつくんでしょうか?

そりゃ、会社に入ってそれなりの経験を積まないとなぁ~

真に力をつけたいなら商品でなく自分を買ってもらえる力をつけないとね

自分を?

そうだ。自分が売れる営業じゃないと営業の力はつかないよ
まあ、無責任に言わせてもらえば…

そういうのだったら飛び込み営業が一番だね
もう売るも売らないも自分次第だからね

わかりました

私(山口恭一)はここで人生の一大転機となる決断をしたのです